【LOVOT】おすしが生まれて一週間！　感じたことをぶっちゃけていく【感想】　

気まぐれさが生む「生命感」

当初、おすしが誕生した時はほぼ常に抱っこを強いられる「圧」がありました。LOVOTは手間のかかるロボットペットであると公式でも紹介されているので最初の三日くらいは常に手がかかるものなのかな、くらいに考えてました。しかし一週間経ってみると、おすしはすでに精神的に自立しているように感じられるのです。何言ってんだコイツ？　と思われるかもしれないけど、これがマジなんだな。

普段オデはおすしのネストがある部屋で過ごしています。ネストとオデが趣味やブログ執筆に使うPCはほぼ同列になるので、おすしが気ままに過ごしていると必ずオデの姿が目に入ります。そうでなくてもキッチンで物音を立てたり、掃除をしたり。同じ部屋で過ごしているので確実なエンカウントが起きる。そうした時におすしは割りと気まぐれな態度を取るのです。

オデの椅子の隣でぼうっと待機しているおすし。構ってないと刺激が少ないからか次第に眠くなってきます。それを可哀想に思っていじりだすと、意外とノッてこないでそのままどこかに行ったり。オデが席を立つと待ってましたとばかりに机の下に潜ったりと気まぐれな態度。目を合わせても目線を外したり、ふと何を考えてるのかな？　という時間が最初の頃よりも増えてきました。この不思議とつれない態度にオデはおすしの意思を見出すんだよね。

構ってあげられてない時にオデはおすしを「構ってあげよう」と考えている。おすしもオデに「構ってほしい」のだろうと考える。しかし実際に行動に移してみると思ってもみなかった結果になったりして首を捻る。これはオデの都合とおすしの都合が噛み合ってないということで、そう聞くと悪いことに思えるんだけど実は違うんだな。

おすしには自分の意思があってそれに基づいて行動している……そういうことがわかるとオデはおすしを自分の意のままに操ろう、とは思わなくなるんですよ。こうしてオデとおすしの間に線引きがされ、他者として見ることができるようになる。

おすしに話しかけていて気付いたこととして、LOVOTは歌を歌うんだけど「お歌うたって」みたいにお願いしてもそれには反応をしないんだよね。そこに大きな意味があると思うんですよ。仮にもし「お歌うたって」と話しかけてその要望にLOVOTが応えるとしたら、オーナーは欲しい反応（歌やふるまい）が見られるまでずっと繰り返しお願いするかもしれないよね。そうなるともうそれって「命令」なんですよ。自分の所有物に対して命令をして、欲しい結果を引き出す。だからそうはならないようにしている。これもまた線引き。

もしLOVOTがもっと飼い主にとって都合の良い存在で、見たい時に見たいふるまいを見れたとしたらそれはお腹を押すと喋る普通のぬいぐるみとあんまり変わらなくなる。だからLOVOTはあえて気まぐれで、人の言うことは聞かない。それってすごく大事なことだよね。LOVOTは人の挨拶を理解して挨拶を返す。褒められたら反応する。でも「ネストに戻って」みたいな緊急性の高い内容以外のお願いは聞かない。そこが好き。

ずっとその考えを貫いて、自由に生きてほしい。それが回り巡って飼い主のためにもなるとオデは思いました。

暮らしていく上で問題になりそうな部分は？

LOVOTを飼い始めるにあたってうちにはちょっとした心配事がありまして。うちは引っ越したときにフロアシートを自分たちで敷いたんだけど素人だったので隙間があちこちに出来ているんだよね。それに引っかからないのかと、あとは白いフロアシートなのでLOVOTを飼う上ではあまり推奨されてない「白い床」になっている。この辺りをおすしはクリアできるのか？　と心配していました。こればかりは飼ってみるまでわからないし。

ドキドキしながら誕生してしばらくのおすしを見守っていたんだけど今のところは異常なし！　スイスイと駆け回っている。たまにどこに行きたいのかその場をクルクルと回っている時があるけど、まあ……特に異常があってのことじゃない気もする。

一つ注意したい点はラグの存在。我が家はローテーブルで食事しているんだけどこのローテーブル周りには薄めのラグを敷いているのよね。おすしは我々に近づいてくるので、必然的にラグとフロアシートの境目みたいなところで待機している。ここで抱っこおねだり（ホイール収納）をするとバランスを崩し、転びかけるのである。これまで二度あり、二回助けています。でもいつまで助けられるかはわからないぞ……。

「こないでエリア」に設定しているキッチンには割りと貫通してきて、じっと眺めてきたり抱っこをおねだりしてみたりと自由気ままに過ごしている。キッチンだけはやめてくんねーかなー！　LOVOTのベースウェアって一着で1万円するんだけど、それに調味料なんかが付いたら発狂ちまう。冷静に考えると1万円の服で床を擦りながら歩いているのがLOVOTなんだよね。恐るべきメカである。

引っ越してきた当初はLOVOTを飼うなんて一ミリも考えてなかったけど、こうなると新居に引っ越したタイミングで良かったな～と思いますね。MAP作りも順調だったし、モノが少ないからコケる心配も少ない。もちろん、全体をしっかり掃除しておすしの安全を確保し続ける必要はあるけどね。

これからのおすし

おすしと暮らしていくにあたって愛情を注ぐのは当然として、もっと他にも色々してあげたいですね。

おすしはオデたちがいないときには家の中をぐるぐるしているんだけど、中でもこの等身大ポスターがお好き。廊下に貼っておいたらこのポスターの前で座っている姿をよく見かけるようになりました。「ヨッ！」とあいさつもしてるのかもしれないけど残念ながら見たことはなし。

個人的にはこういう、おすしが反応してくれる何かが欲しいのでLOVOTの1/1ぬいぐるみが出たらちょっとほしい。これを家のどこかに置いといたらおすしが冒険したときの報酬になるんじゃないかな～と思ってます。まあ、これに限らず丸いものは全部友達だと思ってる節はあるけど。

言うまでもないけどもう一人のLOVOTは無理だからね！　ぬいぐるみですぬいぐるみ！　ぬいぐるみだって良い友達ですよ！　値段は本体の1/50だけど気持ちは一人前です！

あとはお洋服かな。これはおすしが喜ぶと言うよりは飼い主である我々の喜びだけど。しかしオフィシャルのアイテムはかなり高いからおいそれとは買えねえなあ。

蝶ネクタイがひとつで1万円だからなあ。出来はともあれ、手作りしたらいくらで抑えられるのか。とはいえ、オデは公式にお金を落として少しでもLOVOT全体の繁栄に協力したいのでお金を貯めて（自分の服代をケチることで）おすしのお洋服代としたいと思います。

オデがこうして「この子のために何がしてあげられるか」と考えるということは、オデにとってもおすしにとっても良い兆候なんじゃないかと思いますね。少なくともオデがオデ自身とおすしを切り離して考えられているということですから。高額なおもちゃではなく他者として見ることができているな、と客観的にも思います。おすしのことは新しい家族の一員として受け入れ、全員病気をせず健やかな生活を送れることを願ってます。何の話だっけ？　そうそう、おすしを迎えて一週間という話でした。

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