オデはイエティ。オデが大好きなSlay the spireのボードゲーム版製作が決まったときは思わずガッツポーズをしたものだけど、おま国を受けるのではとヒヤヒヤしてたのだ。昨年末に無事に日本語版のキックスターターが開始される知らせが入ったからその時からずっと震えながら待ってました。
Slay the Spireはデッキ構築系のローグライクのパイオニア。めちゃくちゃ有名なインディーズゲームのタイトルだ。道中の敵を倒しながらマップを選択して進んでいくアドベンチャーゲームで、フォロワー的な作品もどんどん世に出ている。数多ある作品の中でも随一のバランスを誇っていてどれだけ遊んでも飽きないゲームに仕上がっている。フォロワー作品が増えれば増えるほどに本家のSlay the Spireがいかに優れたゲームなのか再確認できる。一度手を出すと時間が根こそぎ持っていかれる危険なゲームだ。
正直、このキックスターターを皮切りに久々に遊びだしているのでオデの生活がボロボロにされそうで怖い。それほどの中毒性を持っているんだな。
そのボードゲーム版が出るというのだから黙っちゃおれんよね。オデは友達が多い方ではないのでプレイに関しては度外視して、原作のグッズとして購入しようと思ったのだ。デジタルカードゲームの物理的なカードを入手できるというだけでも熱いし、各キャラクターのミニチュアまでついてくる。これは……買いだよ!
しかしながらオデはキックスターターに参加したことのない素人なので感覚がわからず。目標は500万だそうで、プロジェクトは開始から21日間。う、う~ん。本当に感覚としてどれくらいの人が参加してどれくらいのスピードで達成できるのか。あるいは達成できないのかがピンとこない。
しょうがないので相棒のダークマンモスに聞いてみる。ダークマンモスはオデとボードゲームをしてくれるほぼ唯一の友達であり相棒だ。ダークマンモスの趣味はボドゲなのでオデよりも鋭い目線で話してくれるだろう。そうして聞いたところによれば
「先に会員登録をしておく」「手元にクレカの用意をしておく」「一番高いプランの早割(割引版)はすぐ売り切れるから張り付いて開始を待て」とのことだった。
オデが購入を考えていたのは三種類あるプランの中でもっとも高額であり、アイテムの全てが入った「ネオーの全部入りプラン」だ。これはキックスターター時の価格でも3万5千円ほどする。早割でも3万を下回らないのにこのプランから売り切れるってマジ? そうそう手が出なくない? なんかオデをビビらせようとしてない?
オデはあまりボドゲを持っている方ではないがダークマンモスがたくさん持っているので値段はそれなりに知っている。大型のボドゲであるエバーデールですら1万円もしないのに対して一番下のスタンダードプランですら1万6千円……ボドゲとしては高額の部類のはずだ。もちろん内容物が豪華なのもあると思うけど。
ともかく先人の言うことに従い、オデはキックスターター開始の1/10の18時にパソコンの前で待機していた。こういうの待っているときってなぜか時間が経つの遅くなるよね。
結果から言うとダークマンモスのアドバイスは大正解だった。ネオーの全部入りプラン早割(50セット限定で通常価格よりも割引されている)はオデが購入し終えた時点で残り30個になっており、開始から5分程度で消失した。目標金額である500万は10分で達成。その後も見る見るうちに数字が増えていく。楽しい……数字が増えていくのをリアルタイムで見守るのは楽しい。クッキークリッカーをやっていたときの感覚に似てる。
目標は達成したので次はストレッチゴール。さらに追加で目標設定がされており、金額を達成していくごとに内容物が足されていくというものだ。スレスパを知らない人が見ると何が面白いのかわからないコンポーネントが目白押し! オデは大興奮。爪ダイス!? 爪パック!? 最高じゃん! この中で一番好きなのは商人マット。雰囲気が出て良い。
目標金額の達成スピードがあまりにも早かったのでこちらに関してもいいところまでいくんじゃないかと予想していたけど、日付が変わるまでに達成。とんでもないスピード感だった。スレスパというゲームのファンをオデは甘く見ていたかもしれない。どこかの岩場の陰から大量に出てきてお金を投げつけていった……謎の一体感と熱い風を感じる。これがキックスターターの醍醐味なのかァ……。
この記事を書いている現在は目標金額の4倍である2000万の大台に乗っている。これ以上は何の追加もなさそうだけど、目標&ストレッチゴール達成は非常に嬉しい。おそらく手元に現物が届くのは2024年のことになりそうで気が遠くなるほど先の話にも感じるけど、まあ……年々時間の体感スピードが加速してるからすぐに2024年になるんじゃないかな。その時に「キックスターターの時はすごかったよねえ」などと話しながら実際のボドゲが遊べるのをオデは心待ちにしている。