【エルデンリングDLC】エルデの王ゴッドフレイ=高地の戦士説【考察】

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当記事では『エルデンリングDLC』のネタバレがあります! ご注意ください!

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オデ、イエティ! 今回は『エルデンリングDLC』の考察をしていきます!

お題は『ゴッドフレイ=高地の戦士説』について!

目次

高地の戦士とは

影の地の各地で見かける大赤熊。その周辺では「高地の防具」「誉れの装束」というシリーズ防具を入手できる。
そのテキストによれば、高地の戦士は熊の狩人であるという。しかし高地の戦士というのはあくまで防具の中で語られるのみであり、NPCや敵対者として現れることはない。

一部的に熊や獣に執着する敵対NPCは存在するが、実は別に高地の戦士とは関係ない。では当たり前のように出てきた、高地の戦士とはどういう存在なのだろうか。二つの防具シリーズにまたがって設定が存在する以上は他に語られていてもおかしくないような気もするが、そこは流石のエルデンリング。断言できないところである。

今回は「高地の戦士」について深掘りし、どういった存在なのかを考察していく。

高地の戦士は、熊の狩人である
強大な獣に挑むのは、彼らの誉れなのだ


高地の戦士の装束は丈夫な革、布を編み込んだ鎧。そして獣毛により保温が図られているなどの特徴を持つ。
高地」なので標高の高い土地なのだろう。保温が必要なのはそのためだ。

実は高地、という言葉はすでにエルデンリング本編で登場している。それがこの武器、「ハイランドアクス」だ。名前のハイランドというのはそのまま高地の意味だが、この武器には様々な情報が隠されている。一つずつ見ていきたい。

ハイランドアクスは高地の戦士が用いる、片刃の斧とある。アイテム画像からは見えにくいが、この武器には持ち手と刃の上に青布が巻かれている。そして青布は高地の装束にも用いられている。

そしてこのハイランドアクス、何とそれだけではない。
斧のタリスマン」にはこのハイランドアクスが描かれている。特徴的な模様と、武器の画像では見えにくいが星のようなマークが共通している。

このマークはおそらく「極星」だろう。ブラックレザーシールドには極星が描かれており、また北方の盾であるこの盾には毛皮の裏張りがある。保温のために獣毛を用いられている高地の装束と同じだ。高地は北方にあり、故にハイランドアクスには極星が刻まれているのだろう。

そして斧のタリスマンに描かれた戦士の横顔は高地の装束の兜に似ている。高地の装束にある垂らした白布はないが、
斧のタリスマンに描かれているのは高地の戦士ではないだろうか。

同じ北方の戦士としてカイデンの兜も似たデザインだが、高地の戦士の革の兜の方がより近しく感じる。ただし斧のタリスマンは本編アイテムで、革の兜はDLCアイテム。この隔たりは何なのだろうか。斧のタリスマンに描かれているのが高地の戦士だとすると、本編に存在しない理由がよくわからなくなってしまう。

斧は、長征の戦王の武器である
王を誇る戦士たちは、同じ武器を振るい
力を込めた一撃に長けている

斧のタリスマンのテキストでは長征の戦王、そして王を誇る戦士について語られている。そしてこのタリスマンで象られているのが高地の戦士の装束とハイランドアクス。繋ぎ合わせると見えてくるものがある。

「高地の戦士はエルデの王ゴッドフレイに所縁ある者たちである」

……本当だろうか? もう少し裏付けが取れないか、しっかり掘り下げてみたい。

ゴッドフレイは高地の戦士?

ゴッドフレイが高地の戦士なのか、については情報が少ないと言わざるを得ない。その中でもやはり、鍵を握っているのはハイランドアクスだろう。ハイランドアクスがある場所はエルデンリングの最序盤、ストームヴィル城だ。接ぎ木のゴドリックの支配するこの城の広間、ゴッドフレイの巨大な肖像画の前の死体から入手することができる。これはかなり強い繋がりを感じさせる。

ゴッドフレイの斧は両刃だが、片刃が欠けている。

ゴッドフレイの力の象徴は斧だ。これは周知の事実だが、ではゴッドフレイが斧を得物に選んだ理由は何だろうか?
その答えは彼が高地の戦士の出身だからなのかもしれない。

次にハイランドアクス固有の能力を見てみよう。

戦士の戦いは名乗りの叫びとともに始まり、この武器は咆哮を強化する。

ゴッドフレイ戦のムービーではゴッドフレイの名乗りから始まり、第二形態からはホーラ・ルーの名乗りを行う。
これは高地の戦士の習わし通りである。

ホーラ・ルーの追憶で交換できる「ゴッドフレイの戦斧」の固有戦技は、「王の雄叫び」という咆哮と地ならしを行う戦技。当然、ハイランドアクスの咆哮強化対象でもある。

また、今のところ兵士の中で最もゴッドフレイをリスペクトしていると思われるのがメスメル兵。彼らは斧、地ならし、咆哮というゴッドフレイを象徴する全要素を習得している。

ここまで関連性があるとなれば、メスメル兵の盾のマークもハイランドアクスと同じ極星かもしれない。並べてみると酷似していることがよくわかる。ちなみに聖戦が始まったのはおそらくラダゴンが王配となる前、ゴッドフレイがエルデの王だった時代のことだ。

根拠としては「坩堝の騎士」の存在が挙げられる。坩堝の騎士は坩堝の諸相を持つ存在であり、ラダゴンが王配となった後は穢れとして蔑まれている。メスメル軍の黒騎士も同じく坩堝の諸相を持ち、坩堝の騎士と黒騎士はほぼ同じ来歴を持つ兵士だった可能性が高い。であるなら、メスメル兵はゴッドフレイに連なる戦士だったと言えるだろう。


また、北方の傭兵カイデンも咆哮を使用する。咆哮は北方にルーツのある習わしなのだろう。咆哮と地ならしは高地の戦士の敵である大熊も行うので、高地の戦士の戦法のルーツ自体は獣にこそあるのかもしれない。

最後はシンプルに見た目を比較する。高地シリーズとエルデ王シリーズの共通点は毛皮と青布。充分と言えば充分だが、微妙に決め手には掛けるといったところだ。青い布があしらってある防具だけなら、いくらでもある。しかし改めてゴッドフレイの装いを見ると、かなり毛皮が目立っていることがわかる。


黄金樹の始まりが巨人戦争にあり、巨人の山嶺で戦う必要があったからという可能性もなくはないが、ゴッドフレイが高地の戦士の出であり、王の鎧も高地の装束をベースにしたものだから……と考える事には違和感がない。ゴッドフレイに続いて高地の戦士たちが黄金樹勢力となり、その名残がメスメル兵などに見られるというのは大いにありえるだろう。

また、高地の戦士が纏う防具としては「誉れの装束」というシリーズも存在する。こちらは熊の狩人の誉れとして、高地の装束に赤布を施されているようだ。エルデ王の鎧には赤布がないため、ゴッドフレイは熊の狩人ではなかったのかもしれない。一応、エルデ王の鎧のマントの一部に赤い柄が入っているが、赤布ではないため関係はないだろう。


というわけで、今回はここまで。NPCとしてもエネミーとしても登場していない高地の戦士について、少ない手がかりから考察した。ゴッドフレイが高地の戦士の出身だった…と言い切るだけの情報は見つけられなかったが、斧のタリスマンとハイランドアクス、そして咆哮や地ならしのルーツと面白い関連性が伺えたと思う。

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