当記事では『エルデンリングDLC』のネタバレがあります!
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オデ、イエティ! 今回は『エルデンリングDLC』の考察をしていきます!
お題は『メスメルの人間関係』について!
メスメルとレラーナ
メスメルとそれに仕えるメスメル軍たちとの関係についてはこちら ↑
まずは双月の騎士、レラーナについて。レラーナはエンシスの城砦のボスとしてプレイヤーの前に立ちふさがる。特に台詞はなく、アイテム外では掘り下げが多いキャラクターではない。
レラーナはカーリア女王レナラの妹である。共に幼い頃に月に出会った。レラーナが見出した月は重なり合う月であり、それがおそらく異名である「双月」の由来となっている。
ちなみに姉であるレナラと名前が似ているが双子であるとは明言されておらず、他にも兄弟姉妹がいる可能性はある。カーリア王家のエリアである「スリーシスターズ」には三つの塔があるが、かつてはレナラ、レラーナともう一人の姉妹の三人でスリーシスターズと呼ばれたという可能性もあるかもしれない。
レラーナはカーリア王家の長であるレナラの妹であり、王族である。しかし家を捨ててメスメルを追うことに決めた。レナラはそんな妹を止めることはなく、自らの長い黒髪を餞別に贈っている。その黒髪がレラーナの兜にはついている。
レラーナが故郷を離れる際にはカーリア王家に仕えていた者たちが共に追随している。カーリア騎士のムーンリデルや輝石頭の魔術師(ラズリのローブ)をエンシスの城砦で見ることができる。彼ら彼女らはレラーナについてメスメル軍に合流した者たちである。
しかしかつてのカーリア王家と黄金樹勢力は和平を結んではいなかった。レラーナがメスメルに付いていったのはまだレナラとラダゴンが婚姻を結ぶ前のことだと思われる。その理由に「捧闘」の存在がある。捧闘はゴッドフレイの時代に栄えた闘技場での決闘文化のこと。戦いを黄金樹へと捧げる儀式だ。
レラーナはカーリアの騎士盾を持ち一度だけ捧闘を舞っている。デュエリングシールドのテキストを見ればわかるが刺突盾は捧闘のために生み出された武具だ。
「カーリアの刺突盾」はカーリア王家の生まれであるレラーナが黄金樹のために戦うという意思を表す、ただそれだけのために作られた武器である。レラーナがメスメルを追った強い気持ちの表れであり、この捧闘を以て黄金樹勢力はレラーナを二心なき者。要するに裏切る気のない者だと認めることにしたのだろう。
捧闘はゴッドフレイの時代の文化であり、ラダゴンがマリカの王配となってからは廃止された。本編で狭間の地の各地に闘技場があるものの周りに人気がないのは廃止されて長い時が経ったからである。アップデートによって中に入ってPvPが楽しめるようになったが、本編中での捧闘は廃止されて久しい。
捧闘をレラーナが体験しているということはつまり、レラーナがメスメルに付いていったのはゴッドフレイの時代ということになる。そして黄金樹へ向けての捧闘を行ったということはその時点でのメスメルとレラーナは影の地ではなく狭間の地にいたことになる。
メスメルとレラーナがどういった関係だったのかについてはアイテムから想像する他にはない。レラーナはメスメルの傍らを選んだがメスメルの心を癒すことはできないと知っていた。そしてレラーナはメスメルの剣と呼ばれるようになり、今では影の城までの道に構えられたエンシスの城砦を守っている。
ここからはさらに憶測が多くなるがメスメルは意図的にレラーナを遠ざけていた可能性がある。影の城ではなくエンシスの城砦と物理的に距離が遠いのはもちろん、レラーナの双剣には気になる一文がある。
「月と火は、ここでは常に共にあった」
この部分だ。月はカーリアの血を引くレラーナ。火はメスメル。このレラーナの二振りの得物は二人をモチーフにしている。しかし実際のレラーナとメスメルの事は指さず、この二振りの剣を指して「ここでは常に共にあった」としている。つまりレラーナとメスメルの間には溝があり、今では共に過ごせていないかのようだ。
理由は定かではないがレラーナは自ら追いかけるほどメスメルに対して思慕を寄せているため、もしも距離を取ったとしたらメスメルの側だろう。
さらに話を膨らませるならレラーナの鎧のテキストに目を向けたい。
「カーリアの象徴たる瑪瑙青を纏いその輝きは、まだ汚れきっていない」
汚れが何を指し示すのかはわからないが、メスメルがレラーナを突き放したことで汚れきっていないのだとしたら。メスメルは己の担う責にレラーナを巻き込まないためにあえて距離を取っているようにも思える。
メスメルとガイウス
影の城の裏手を守る宿将ガイウスはメスメルの友であったという。その理由は共に獅子の兄であったが故、そして生まれを呪いと呼ばれたが故だ。一つずつ何を指しているのか考えていく。
獅子の兄とは
獅子の兄というのは赤獅子ラダーンのことだ。ガイウスは白王を師として重力を学び、ラダーンとガイアの兄弟子だったという。ガイアが誰のことを指しているのかは謎だが(オウガの間違いではなくて?)ガイウスはラダーンの「兄」弟子だった。獅子の兄というのはそういうことである。
一方でメスメルが赤獅子ラダーンの「兄」とすると話がかなり複雑なことになってくる。考察全般においてそうだが明確な答えは出せないと思ったほうが良い。
まずメスメルがラダーンの兄ということは当然ラダーンよりも早く生まれたということだ。しかしメスメルがマリカの子として生まれたとき、マリカの王配はラダゴンではなくゴッドフレイだ。そしてラダーンはレナラと英雄ラダゴンの子。この時点ではメスメルがラダーンの兄であるとは、誰も言えないのだ。
マリカ=ラダゴンなのでマリカの子であるメスメルとラダゴンの子であるラダーンは血縁関係にある。これは確かだ。しかし実際にそのことを誰が知っていたのか? メスメルはマリカ=ラダゴンだと知っていて、それ故にラダーンの兄であるという自覚があったのか? という話になってくる。ここでいくつか仮説を出していく。
→メスメルはラダーンの兄貴分だった説
上述した内容も絡んでくるがレナラとラダゴンの間にラダーンが生まれたときにはすでに、メスメルはレラーナと共にあったことになる。そうなればカーリア王女であるレラーナと深い関係のあるメスメルはレナラ一家と親交があってもおかしくない。その中でメスメルがラダーンの兄貴分として付き合いがあった、とは考えられなくもない。
→メスメルはマリカとラダゴンの間に生まれた不義の子だった説
つまりレナラとラダゴンが結婚してラダーンが生まれる前にマリカとラダゴンの間にメスメルが生まれたという説だが、これはまずないと思われる。そもそもマリカ自身がラダゴンのことを嫌っている上にラダゴンもマリカとの結婚は不本意なものだったという描写があるからだ。必要性という面で考えても捧闘などが行われていた時代にはまだ黄金律にはさして揺らぎはなく、マリカとラダゴンという同一人物で子どもを作る必要も感じられない。
またメスメルの赤髪からはラダゴンとその血筋を想起するが、そもそもラダゴンの赤髪には由来がある。
ラダゴンの髪が巨人と同じ赤色である理由はラダゴンの半身であるマリカが巨人戦争で巨人を滅ぼしたからだ。その呪いがラダゴンへと降りかかっている。つまりマリカの半身やマリカの子に呪いが降りかかるのならばメスメルが赤髪の子として生まれてもおかしくない。マリカとゴッドフレイの子でも十分にありえることなのだ。
またメスメルは火の巨人と同じように火を宿した存在である。その由来が巨人ならば巨人たちと同じ赤髪として生まれてもおかしくはない。
総合的に見て、
メスメルはマリカとゴッドフレイの間に生まれた双子の兄(妹はメリナ)であり、後に生まれたラダーンと親交があったため兄貴分とされていた……という見方でも無理はないように思える。
長くなって脱線してきたがメスメルはラダーンの兄貴分。ガイウスはラダーンの兄弟子だった。それが「獅子の兄」の所以と考えていいだろう。
生まれの呪いとは
ガイウスとメスメルが友となったのは共に獅子の兄であるからというだけではなく、その生まれを呪いと呼ばれたことも共通している。メスメルの呪いはもちろん火と蛇を宿すことだ。ではガイウスの生まれの呪いとは何だろうか。
ガイウスの装備は指読みのエンヤから交換してもらえるが、足甲というガイウスが身に付けてない防具がガイウス撃破後に行けるエリアで入手できる。このテキストによるとガイウスは「しろがね人」だった。
第一世代(人型)のしろがね人は足が動かない。また老いていくにつれて足が消えていく。ガイウスは第一世代のしろがね人であり足が動かないため猪に騎乗して戦っている。つまりこの足甲は装着できない。さらに言えばこの足甲には車輪がついており非常に悪趣味な、嘲笑のためだけのデザインとなっている。
ガイウスが守っていた影の城の裏手にはしろがね人の住むボロ家があり、そこにいるしろがね人からガイウスの足甲を入手できる。しろがね人はガイウスの家族であり、ガイウスの足甲をガイウスに知られないように隠し持っていたのかもしれない。
ガイウスの人格面については特に描写はされていないがラダーンの兄弟子でありメスメルに友と認められていたりと、周りの人物がそれなりに人格者であることを考えればガイウスの人格も優れていた可能性が高い。
余談だが本編でミケラの聖樹を守っている親衛騎士ローレッタは馬に騎乗しており、しろがね人を救うという目的を持っていたためにしろがね人ではないか、と陰で噂されていた。しかしこちらに関しては血も赤く実際はしろがね人ではなかった。
メスメルとマリカ
メスメルは黄金樹を燃やす火と黄金樹に忌み嫌われる蛇を併せ持って生まれた、不吉な存在である。それ故にマリカは粛清の聖戦という名目を与え、メスメルを影の地に隠した。以来メスメルは影の地を治め続けている。
影の城の霊体は怯えている。メスメルはマリカの子、それは間違いない。にも拘わらずメスメルは見棄てられたのではないか。メスメルと共に影の地の人々は見棄てられたのではないか、と。
ではメスメルはマリカを、マリカはメスメルをどう思っていたのか。作中のセリフやアイテムのテキストから考察していく。
メスメルの思い
まず重要なのはメスメルは残虐な君主などではないということ。メスメルは母マリカの願いのために粛清の聖戦を行った。そしてその結果で生まれる恨みつらみの全てをメスメルのみが背負うべき業と受け入れている。
マリカが粛清の聖戦を願った理由はこの記事で考察している。
概要だけを短くまとめると
メスメルは巫子である母の身に起こったことを知っているためこの粛清の聖戦を受け入れている。また、自らが黄金樹にとって都合が悪い存在であるという自覚もあったため影の地に隠されることも理解していた。しかし時が経つにつれてメスメルがマリカに対して抱いていた複雑な思いはより強まっていった。
…不躾な侵入者よ。貴公が、褪せ人か。
母は、本当に、王たるを託したのか。
…光無き者などに。
…だが、我が使命は不変なり。
黄金の祝福無きすべてに、死を。
…メスメルの火を
メスメルは影の地に訪れた褪せ人を見て「貴公が褪せ人か。母は本当に王たるを託したのか」と言っている。エルデンリングが砕けた後、マリカが自らの子であるデミゴッドを褪せ人に狩らせ、エルデの王の座を与えると宣言したことをメスメルは知っているということだ。
メスメルからすれば黄金樹と母のために影の地に隠されたのに、今ではマリカの子はすでに「死んでもよい」存在であると他でもないマリカに宣言されている。褪せ人がメスメルの前に現れた時の嘆きのほどは計り知れない。褪せ人はほぼ何も知らずにトコトコとメスメルの部屋まで来たが、メスメルの胸中は察するに余りある。
話は少し変わるが影の地にあるマリカ像は狭間のものと違って頭部がない。最初は角人が恨みで破壊したのかと思っていたが、黄金樹勢力であるメスメル軍が警備しているエンシスの城砦にある像ですら頭部がないので、女神マリカ像の頭部を破壊する(そして修繕しない)ことはメスメル軍全体で容認されているということになる。
この頭部のないマリカ像の意味は何なのか。これは兵士かメスメル本人かで大きく見方が異なるように思う。
まず黄金樹という故郷を離れ、聖戦に身を投じたメスメル兵たちの士気は全体で見ればあまり高くはない。霊体が嘆いているように土地ごとメスメル軍は見棄てられ、二度と黄金樹へと戻れないと考える兵も多い。懲罰砦では大量のメスメル軍が首を吊られて死んでいるし、懲罰隊という身内を処刑するための隊まで存在する。
一兵士がマリカの考えを疑うくらいには黄金樹への信仰、女神マリカへの信仰が揺らいでいる。マリカ像の頭部を壊す者がいたり、壊されているのを見ても何も思わなくても不思議ではない。
しかし、重要なのはあくまでメスメルの考えである。
第二形態移行時のムービーを見ればわかるがメスメルの部屋にはマリカ像がある。メスメルはこの像に顔を向けて「母よ。許したまえ」と赦しを請うている。つまりこの像はマリカなのだ。
そしてこの像、正面から見ると赤子を抱いているマリカ像であることがわかる。他のマリカ像はすべて頭部が破損しているのにこの像だけは無事で、そして両腕を広げるポーズではなく母が子を抱いた像となっている。
メスメルは両腕を広げすべてを祝福するという「女神マリカ」を、頭部を破壊することで否定している。他ならないメスメル自身が、聖戦に赴いた全ての兵がマリカに見棄てられたことを知っているからだ。マリカの祝福など嘘であるという主張が影の地の各地にあるマリカ像だ。そしてメスメルが真に信じたいのが、「母マリカ」の像だ。
この像がやや隠され、照らされていないのはメスメルの持つ弱みだからだ。各地の女神マリカの像の頭部は破壊されているのに、メスメルの部屋には母としてのマリカの像が飾られている。
メスメルは邪な蛇を封じるためにマリカの祝福を目に受けている。メスメルの瞳はマリカの祝福、エルデのルーンそのものだ。これを破壊することでメスメルは自らの内に封じられていた深淵の蛇を解放する。
メスメルはマリカによって影の地へと隠され、粛清の聖戦に利用されたという自覚がある。しかし同時にメスメルは確かにマリカの子であり、母であるマリカの祝福を受けたという印を瞳に持っている。
このルーンを目から引き抜く際にメスメルは躊躇するかのように瞳を動かしている。瞳を引き抜くということへの恐怖、蛇を呼び起こすということへの忌避感もあるだろうが、何よりもこの祝福を砕くことでメスメルと母の繋がりが絶たれてしまうことに迷いを感じていたのだろう。
メスメルは死亡時に
…母よ、マリカよ。
私は、呪う。貴方を
と言い残して死亡する。これはメスメルの本心だろう。メスメルは母に都合よく利用され、影の地ごと棄てられたことも自覚しながらそれでも母との繋がりを心の寄る辺としていた。しかしそれすらもマリカの思う通りであり、メスメルは死ぬまでマリカを慕う思いを捨てられなかった。
マリカの思い
メスメルからマリカへの思いは様々なセリフ・テキストに詰まっているが、逆はほとんど描写を見られない。一番大きなものではこのマリカの祝福というアイテム。
彼女は、メスメルのために、この霊薬を幾つか作った
その後、二度とそうすることはなかった
マリカは自ら祝福した特別な霊薬を作ってメスメルに与えた。しかしその後は全く作らなくなった。それは何故か。
想像の域を出ないがマリカはメスメルを憐れんで、または労ってこの霊薬を渡したものと思われる。「メスメルのために」というテキストからはマリカの純粋な思いが伺える。しかし幾つか作った後は二度とそうしなかった。それはメスメルへの情を断ち切るためだろう。
マリカは自らの復讐の道具としてメスメルを利用した。その贖罪のためにこうした祝福も残したが、やがてメスメルを影の地に隠す時にその思いを断ち切った。マリカは故郷へは二度と戻らなかったため、恐らくはメスメルを派遣した後は影の地に足を踏み入れてもいない。
ちなみに影の地にはマリカのルーンというアイテムが存在する。これは聖戦に赴かんとする英雄に女王マリカが自ら授けた祝福である。テキストには「英雄をすら盲目にする」とある。つまり、マリカの復讐に過ぎない粛清の聖戦を英雄に強いるための、言わば篭絡のための祝福だったことが伺える。
このアイテムに比べるとメスメルへ渡した霊薬は「メスメルのため」という純粋な思いであり、息子に過酷な粛清を強いる母としての思いが表れているように見える。
ちなみにマリカの祝福はアイテムとして4つしか存在しない。
・慰めの教会西側の空洞内の遺体から入手
・懲罰砦の南東の崖際の遺体から入手
・隠された地のツリーガード(2体)を倒すことで入手
このマリカの祝福はメスメルに与えられたもので、メスメル軍と思しき人物からしか入手できないことから、メスメルが自らの兵に与えた可能性が高い。
→慰めの教会近く
恐らくは黄金樹のない影の地で黄金樹信仰を続けるための教会
→懲罰砦の崖際
同輩であるメスメル兵を処刑する懲罰砦
→隠された地のツリーガード2体
巫子の村に続く道を警備するツリーガード
入手できる場所のことを考えるとメスメルが自らの兵を労うため。また、母マリカの故郷である巫子の村を警備するツリーガードのために与えているように見える。そしてメスメルが住まう影の城にはマリカの祝福は存在しない。
メスメルにとって瞳の祝福以外のマリカとの繋がりである祝福を、それでも兵に渡したメスメルの心境はどういったものなのか。アイテムの配置が意図したものならば、メスメルの将としての器の大きさを示しているのかもしれない。
ちなみにマリカは何もメスメルだけに酷だったわけではない。陰謀の夜を企てゴッドウィンを暗殺させたり、最終的にはデミゴッドを褪せ人と殺し合わせたりと全ての子に対して似たような態度を取っている。しかしマリカに情がないのかと言われればそれはまた別であり、神であるという責務と世界の在り方を決定づけることは、我が子たちを守ることよりも優先されるべきだったというだけだろう。
メスメルとメリナ
メスメルを撃破することで入手でき、封印の木を焼くために必要なアイテムであるメスメルの種火。このテキストには唐突にメスメルの妹が登場している。そしてメスメルの妹の候補として思い浮かぶのは一人しかいない。メリナである。
メスメルの妹はメスメルと同じように火の幻視を宿していた。作中で火の幻視を宿していたとされるのはメスメルとメリナのみである。そしてデミゴッドの命名規則(兄弟姉妹は同じ頭文字)からも外れていない。
モーグ/モーゴット
ライカード/ラダーン/ラニ
ミケラ/マレニア
メスメル/メリナ
メリナは母から使命を受け、黄金樹の麓で育った。そして霊となった後も黄金樹を焼く種火の使命を全うするために褪せ人と同行した。こうした背景からメリナもまた女王マリカの子であるデミゴッドではないかと考察されてきたが、メスメルとメリナが兄妹ならばそれが確定したことになる。
ちなみにメスメルとメリナは二人とも左目を瞑っているという共通点がある。狂い火エンドで開かれたメリナの左目が青い光を放っていたことを考えるとメスメルの左目にも秘密が隠されている可能性はある。
またメスメルとメリナは二人とも赤髪。二人とも火の幻視を宿していることを考えると、赤髪は火の幻視を持つ者の象徴と考えることもできるだろう。
というわけで今回はメスメルの人間関係について。これでメスメル関係は一通り語り終わったように思います。次はメスメルの火によって焼かれた角人たちの考察もしていきたいですね。では、おつかれさまでした。