【エルデンリングDLC】死の案内人ローゼスとは何者なのか【考察】

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当記事では『エルデンリングDLC』のネタバレがあります! ご注意ください!

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オデ、イエティ! 今回は『エルデンリングDLC』の考察をしていきます!

お題は『死の案内人ローゼス』について!

目次

ローゼスとは

狭間の地の各地に存在する地下墓は、様々なアイテムが入手できるミニダンジョンになっている。しかしその場所は崖下や谷底といった、非常に分かりにくい場所に存在し、ノーヒントでは見つけにくい。


そんな地下墓を差し示し、大まかな方向を教えてくれる彫像。それが「死の案内人」と呼ばれるローゼスだ。今回は独特のビジュアルを持ち、それでいて掘り下げの薄いローゼスについて考察していく。


ローゼスは腰がとんでもない角度で折れ曲がった、瘦躯の老人のような存在である。ローゼスが個人を指す名称なのか、種族や役職を示す名称なのか、そうした背景は一切不明。片手に灯を持ち、ただ地下墓の場所を教えてくれる。


ローゼスに話しかけると、「樹に還る者たちの導き、あるいは見送り」というメッセージが表示される。この事から、ローゼスの彫像は黄金樹信仰における「還樹」の案内を務めるために設置されていることがわかる。還樹は黄金樹の民が黄金樹の根元で眠りにつくという、一つの死の形となっている。


各地の地下墓所のボス部屋には大きな根が生えており、そこには沢山の死者が絡みついている。これが「還樹」だ。
ローゼスは黄金樹の民が還るべき墓に導き、見送ってくれる存在である。

また他にも「貴き者たちの英雄墓」では、ローゼスの光で照らすことで触れることのできない敵を攻撃できるようになる、というギミックが存在する。この時の光は黄金樹のマークを描いている。


還樹の案内、そして影を露わにする黄金樹の光。これらの少ない材料から、ローゼスは黄金樹信仰における
死者の補助役としてこれまで見られてきたと思う。そして来るDLCリリース。褪せ人は影の地にてローゼスと再会する。

だがそこでローゼス考察界隈に激震が走った! なんと、ローゼスと地下墓の距離が近いのである。狭間の地では遠くからそっと地下墓を指しているローゼスが、なぜ地下墓の真ん前に陣取っているのか。影の地におけるローゼスの役割について考えてみる。

ローゼスとティビア 

まずそもそもローゼスは何者なのか? 唯一のローゼスモチーフ武器「ローゼスの斧」によれば、ローゼスはさまよう死者にすがられる存在とされている。

実際にローゼスの斧を見るとローゼスに複数の骸骨がすがりつく意匠が施されていることがわかる。

そしてこのテキストとよく似た文章を、「ティビアの呼び声」で見ることができる。「ティビアの呼び声」には
魔術版とアイテム版があるが、どちらもテキストは同じ。

「古来、死者は迷う者であり先導が必要なのだ」

ローゼスは「すがる者」、ティビアは「先導」……両者には関係があると推測できるが、気になるのはその立場である。ローゼスは黄金樹信仰における墓地の導き手。ティビアは黄金律原理主義者に忌み嫌われる、死に生きる者。両者にはどういった差があるのか。

ティビアは船を漕ぐのに使っている呼び笛を吹いて、死者を呼び出すという行動をとる。
これが死者の先導なのだろう。しかし呼び出される死者は死に生きる者たちであり、魂が死んでいないため導く先がない。

結果としてティビアが延々と死者を引き連れる結果になり、黄金律に疎まれる死に生きる者となっている。ティビアの製法書によればティビアは最古の墓守だという。つまり悪しき存在などではなく、古来よりずっと同じ仕事である死者の先導を行っているだけに見える。

ティビアのモチーフは冥界の川の渡し船、「カロン」だろう。「カロの隠し墓地」のカロもカロンのことを
指している可能性はある。ティビアは最古の墓守として、古来からずっと死者を先導し続けている。そう考えれば変わったのはティビアではなく、死者の側だと言えるだろう。

一方でティビアと違ってローゼスの姿はどこにもなく、ただその彫像だけが残っている。
かつては迷う死者をティビアが先導し、ローゼスが墓に導いていた。しかし現在は死に生きる者の出現によりティビアは疎まれ、実在しないローゼスのみが死者の導きとして認められている。


黄金樹信仰にとってティビアは害を為している存在。ローゼスは還樹の導きとして重宝できる存在。両者の関係はこういう感じだと推測できる。

影の地のローゼス

次に影の地におけるローゼスの位置について。なぜ狭間の地と違い、影の地のローゼスは地下墓の入り口に置いてあるのか。まず影の地のローゼスは「樹に還る者たちの導き」というメッセージを表示させない。これは各地下墓で還樹が行われていないからだろう。

影の地の地下墓は三か所。霧谷の地下墓、サソリ川の地下墓は近くにメスメル兵がいる。黄金樹勢力の支配下だろう。
しかしボス部屋にはゴッドウィンの人面瘡が浮かんでいるため、地下墓は還樹に使われていない。

闇照らしの地下墓はその終着点が奈落の森に繋がっており、角人の査問官イオリが守っている。ローゼスの彫像がこれらの地下墓を示さないのは、示す必要がないからだろう。

また、メタ的に考えれば狭間に比べて影の地は起伏が激しく、ローゼスで単純な方向を指しても地下墓に
辿り着くのが困難だからとも考えられる。

影の地の地下墓に置いてあるローゼスから得られる情報としては、ローゼスは還樹とは無関係に、古来より地下墓の象徴として用いられてきたということだ。


現在のローゼスは象徴として黄金樹信仰に利用されているだけで、実在はしていない。故に語られることはないが、本来は黄金樹のみに与するわけではない、分け隔てのない死の案内人だったのだろう。


というわけで、今回はここまで。
おつかれさまでした。

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