オデ、イエティ! 今回はオデが一年以上待っていた「Slay the Spire:The Board Game」が届いたから早速開封してプレイするよ!
前回……と言っても2023年1月のことですがボドゲ版slaythespireのキックスターターに参加しまして、おっかなびっくり一番良いプランに参加したり続々と増えていく特典に興奮したりしました。で、2024年の3月20日にボドゲ本体・特典・アドオンが全て揃いました。佐川急便のミスで発送されてないとかゴタゴタも起きたけど元気に勢ぞろいしてえらい!
到着したので確認
ゲーム本体&プレイマット(ケース付き)
朝から宅配ボックスに入りきらないものが届いたということで期待して飛び出していったんですが、スレスパでした。箱がとにかくでかい。あと細長いダンボールもついている。付属品全てを覚えていたわけじゃないので、なんじゃこりゃ? と首を傾げました。
中から出してみる。で、でかい。一般的な重ゲーの二倍くらいある。エバーデール本体の箱二つ分くらいの厚みがあります。当然重い。
もう一つのダンボールの中身はこれでした。なにこれ? 竹刀ケース? 学園異能力バトル物で剣使って戦うキャラが背中に担いでるやつじゃん。ちなみにこれもありえないくらい重いです。ここまでボドゲが届いたって言うより筋トレグッズが届いたって言われた方がまだ納得できるくらい重い。
竹刀ケースの中身は丸まったプレイマットです。重厚感がある。これオデの写真の撮り方が悪いから伝わらないんだけどめちゃくちゃでかいです。あとこのマット、トウモロコシの匂いがします。
次はお待ちかねの本体なんだけど……多い多い多い!
ちなみにオデが購入したのは34500円(キックスターター価格)の「ネオーの全部入りプラン」です。
ネオーの全部入りセット 収録物
Slay the Spire:The Board Game日本語版(コレクターズ・エディション)の全収録内容
テーブルプレイマット
プレイマットケース・ロゴ刺繍入り
ベータアートセット(360枚以上)
となっています。ゲーム本体だけのスレイヤープランが16500円なのでネオーの全部入りプランはその二倍以上するんですが、色々なアイテムがついて豪華になっていますね。ちなみにキックスターターでは
ネオーの全部入りプランから売り切れていきました。
それぞれのカード枚数が足りていないかなどを確認するためにも付属のスリーブにカードを一枚ずつ入れて確認しました。ボドゲあるあるだと思うけど一部のカードはくっついててスリーブ入れ作業は大変だった……! キャラの使用するカードだけで390枚以上ありますからね。
もちろんキャラカードはほんの始まりにすぎず、敵カード、イベント、呪い、状態異常、レリック、ポーション、ボスレリ……と延々とスリーブに入れ続けました。ちなみに一般的なサイズのカード以外のスリーブはアドオンにて追加購入したものです。公式でどのサイズのカードにもスリーブを用意してくれたのは気が利いてる。
ベータアート+特典+アドオン
ベータアート+特典+アドオンの三つは本体よりも二日くらい先に届いてました。これだけじゃ遊べないので開封してなかったけどね。
これは限定アイテム、いわゆる特典の入った箱です。これらの特典は「ストレッチゴール」という目標金額を超えた場合に特典として付属していくというアイテムで、一般流通時のセットには付属しないらしいです。要はキックスターター限定品ですね。
内容物
商人マット 1枚
鍵 3枚
フォイルカード 36枚
ブランクカード 10枚
爪パック 1組(カード9枚入り)
爪ダイス 1個
一般流通時には付属しない物なので当たり前っちゃ当たり前だけど、ゲーム本編にはあまり関係ないファンアイテムや本体の一部と交換して見栄えを良くするアイテムといった印象です。もちろんファンなら絶対欲しくなるものですけどね!
こんな感じ。商人マットと鍵に関しては本体に付属したもの(紙製)からクオリティアップしたもので、フォイルカードは一部のカードのキラ仕様カード。爪パック&爪ダイスは全世界に10000000億人いる爪マンの専用アイテムです。
商人マットの比較。上が紙製で下がマット製です。紙製も別にペラい紙じゃないので十分だしビジュアル的にはあんまり変わらないんですが、原作の商人マットのディティールに愛着がある人はたまりませんね。あと紙製マットには右下に小さく「非売品」と書いてあるだけですが、マットの方はちゃんと大きく「非売品」の布がくっついてます。
これは爪カードパックです。爪はディフェクトのカードで使えば使う度に強くなるという点やレアリティの低さから本編でそれなりに愛好家がいるはず! オデも全世界の爪マンの一人です。高アセでもまあまあ戦える……! はず。お手玉したほうが安定する? いいや聞こえないね……!
爪の枚数についての目安も書いてあります。公式のオススメは4枚ですね。当然ですがゲーム本体にある爪は2枚程度で、この爪パックを足せば足すほど爪カードが増えて強くなりますからね。公式では6枚以上は強すぎると思うよ、とアドバイスされているみたいです。ただ「どう考えても強過ぎるけど楽しい」とも書いてありますね。正直で良いね。
フォイルカードはこんな感じで一部のカードの加工Verが入ってます。か、かっこいー!!! 意外とレアリティの高いカード以外も入っているのでカードの原作人気とかで決めてるのか……? 謎です。当然全てのカードではなく36枚のみ。フォイルカードはお好みで本体のカードと入れ替える感じに使うものと思われます。とりあえず最初は普通に素のカードセットでやってみたいからしまっておく。
さっそくゲームプレイ開始!
今回は二人で遊んでみます。オデはサイレント!
アイアンクラッドで。
二人ともゲーム原作のプレイ経験があるのでルールへの理解は早い、はず!
というわけでゲーム開始! 並べて見るとこんな感じです。巨大なプレイマットの上に並べていくんだけどこれだけでも時間がけっこうかかる……。
協力して進んでいくボードゲームということでイーオンズエンドっぽさもあります。デッキ構築系だしちょっと似てるかも……と思ったけど、実はそんなに似てなかった。
マップはこんな感じ。ルート上にはマス目のチップを見えないように置いてゲーム開始時にひっくり返します。これで休息や商人、エリートボスのマスが決まるという感じ。層の最後に待ち受けるボスはダイスで決めます。今回はヘクサゴースト。本編では比較的倒しやすいボスだけどボドゲ版では果たして。
コレクタープラン以上の限定品ではあるけど金属製のコインとその袋がついてます! これね、すごくいい。老若男女問わずこれ嫌いな人はいないでしょ。渡されたときのずっしり感がたまりません。この袋持ってるだけで満足まである。意味なく持ってたい。
気になる戦闘はこんな感じで敵との遭遇マスを踏んだ後、敵の山札から一枚を取る。そうするとその敵カードの下の方に「召喚効果」が書いてある場合があります。このスモールスライムの召喚効果には「アシッドスライム」「スパイクスライム」をそれぞれ召喚すると書いてあります。ゲーム本編でもこんな感じで複数の敵のセットが出てきますからね。
プレイヤーはミニチュアが置いてある横一列の敵を受け持つことになります。つまりこの場合、アイアンクラッドはスレイバー1体。サイレントはスモールスライム、アシッドスライム、スパイクスライムを受け持つということですね。
基本的には横一列の敵にそれぞれのプレイヤーが対処するのですが、このゲームは協力ができるので別の列の敵に攻撃することもできます。例えばアイアンクラッドが別の列のスモールスライムに攻撃する、みたいなこともできます。
敵が複数の列に出てくるので混乱しそうですが基本的には自分の列の敵からの攻撃をブロックで受け、余裕があったら味方をサポート……みたいな感じになると思いますね。ただこれが3,4人になると大変かも。誰がどの敵を攻撃するか、誰がどのくらいブロックできるかはカードを見せ合わずに相談することが推奨されているので大変な時間がかかりそうです。一人でも経験者がいたら話がスムーズになるとは思います。
気になる商人マス。商人マスではレリック、ポーション、カードの購入・削除ができます。いつもの勢いで「カード除去」をやろうと思ったら……た、高い!! 敵を倒してもコインがもらえない場合があるので気軽にカード削除ができないみたいです。一番左上のマスに置かれたレリックは特売で-1コインされてます。
レリックが増えてきてデッキが厚くなるとかなり本編の雰囲気が出てきます。手札が極端に弱いターンの絶望感や、逆に手札が強い時のワクワク感よ。
原作にあるカードの「アップグレード」システムもボドゲ版にあり、カードをアップグレードするときはスリーブから出してひっくり返して入れることになります。なのでアップグレードができるマスに来ると二人でそれぞれの山札のカードをスリーブからチョコっと出してアップグレード版の効果を確認するというフェイズが始まります。
そして辿り着いたレベル1ボス ヘクサゴースト戦。ヘクサゴーストは原作みたいに順繰り行動してきます。こちらへの火傷カードの追加が痛いですね。6ターン目の行動がやけくそに強く、さらに筋力が上がるのでそこまでに倒せるかどうかって勝負だと思います。
ちなみにプレイヤーは一人でも死んだら全員がゲームオーバーです。けっこう厳しいですね。一人だけ延々とブロックを積んで生き残る~みたいなことができないようにだとは思いますが。
結果から言うとHPを半分くらい削ったところでアイアンクラッドが死んでしまい、ゲームオーバーに。つ、つええ! ゲーム本編ではあんまり負けたことのない相手なんですが、ボードゲーム版ではまた勝手が違いますね……。
原作と同じように「めまい」や「火傷」をこちらのデッキに混ぜ込まれるので、どんどん不利になってしまいます。アセンションじゃなくて素のモードなのにすでにこんなに難しいとは……二人で唸りました。ちなみにレベル1のボスで死ぬまで初回プレイは一時間半~二時間くらいかかりました。二人とも原作プレイ経験あるけどさすがに時間がかかったね……。
こっちは二回目のプレイで戦ったスライムボス。分裂で原作再現され、ボコボコにされかけました。うう~ん! 原作の再現度が高すぎる!
原作お馴染みの狂信者三体セット。クワッ! クワワッ!(筋力+1)
敵が出てきたときは「こんなん無理じゃん」と思うんですが二人で協力すると意外と手傷を受けずに倒せたりして、調整が非常に上手だと思います。原作を遊んでいてもけっこう難しいのでボドゲ初心者には厳しいかもしれないけど、原作を経験した人がいればそれぞれの敵の能力などにすぐピンとくるので説明するのはそう難しくないと思います。
あとはね、手札が……手札が多い! 削除する機会が薄いままどんどん増えていくので初期デッキのカードと仲良くしないと勝ち進めないかもしれません。まだまだプレイ回数が足りていないので、まとまった時間があるときに遊んで習熟度を上げていこうと思います!
というわけでボードゲーム版のSlay the Spireが届いたので開封して遊んでみたという記事でした! こう言っちゃなんですがスレスパをうまくボドゲに落とし込めているのか? という点に関してはやや不安で、まあ原作ファンとしてはコレクション欲が満たせればそれでいいかな~なんて思ってたんですが予想以上にスレスパでした。舐めたこと考えててすいませんでしたと謝らざるを得ない。ボドゲとしては難しい寄りではあるけど調整がかなり巧みで原作のプレイ感をしっかりと演出してると思います。
一年以上待って、総額5万くらい(ネオーの全部入りプラン+アドオンのスリーブ)のお金を費やしているのでコレクションアイテムとしてもボドゲとしても優れたものとして手元に来てくれて感無量です。嬉しい。
デカとドヌーのぬいぐるみもスルーしたんだけど後からほしくなりました。もうこれのクラファンは終わってるんだよなあ。ざんねん。