【多肉植物】やめますかッ、水耕栽培5か月目!【ユーフォルビア】

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多肉植物の水耕栽培5ヶ月目の日記なんだけど雲行きが怪しいぞ!

目次

ユーフォルビア・ロリカータをお迎え

先日(と言ってもかなり前だけど)訪れた老舗の園芸用品店さんで、たくさんの元気なユーフォルビアを見かけました。で、でかい!! うちの勇猛閣の五倍くらい元気なやつがいる! 

これはユーフォルビア・ホリダ? 有名なやつだけど、地味に初めて見ました。

たくさんのユーフォルビアの中で見慣れないやつが。これはユーフォルビア・ロリカータと記載されていました。

あまりにも気になったので購入することに。店員さんは「何これ? 不思議だね」とおっしゃっていました。まさに珍奇。

購入してから一か月、ユーフォルビア・ロリカータだと思っていたのですが、リプライでユーフォルビア・紅彩ロリカだと教えてもらいました。正直、ネットでは見ていたものの違いがわかっていなかった……! ロリカータのほうがレアみたいだし、紅彩ロリカ率のほうが高いのだろうか。ふ~む。

でっかい塊根植物たちも売られている。真ん中のやつかわいい。4万!!

買って帰ってきたロリカータ。オデが買ってる株の中では大きめに入るのかも。

こいつもいつもの儀式を経て、水耕栽培にしてみました。どうかな~と思っていたんですけど、5日くらいで根が伸びてきて順調に水を吸っている様子。

しかし最近、水耕栽培に悩みが増えてきました。

理由の一つが「」です。根を覆うように藻が生えちゃって、その対策としてオキシドールを水で薄めて噴射するという方法でやってはみているものの、効果はまちまち。藻が覆ってしまうと根が伸びなくなってしまい、ビンも汚くなってしまいます。

藻に限らず色々と水耕栽培を続ける上で悩み事が増えてきたので、いっそのこと水耕栽培はやめるか! と思いきることにしました。で、個人的に水耕栽培の良くなかったところをまとめてみました。

これは一応前置きにはなるのですが、オデの場合は水耕栽培に向いていないと考えられるユーフォルビアやアガベなどの水耕栽培を闇雲に試していたのが問題です! エケベリアやハオルチア、サボテンなどの水耕栽培ならアリなのかも。あくまでオデが購入した植物で水耕栽培をやり続ける場合の問題について書いていきます。

水耕栽培のデメリット
・水を交換する頻度が多い
・藻が発生する
・水温の調整が必要
・徒長する(栄養が少ない)
・株分けができない
・根腐れの危険性が高い
・正確なデータが少ない

水耕栽培の問題

・水を交換する頻度が多い

水耕栽培のメリットとしてよく紹介されることとして、「水を交換するだけなので手間が少ない」というのがあります。これは実際やってみるとそんなことなかったです。夏場は特に水がすぐ汚れるので2~3日で交換しますし、ちぎれた根が浮いてたり泥が浮いてても交換します。後述する藻の関係もあってビンそのものを頻繁に洗ったし、手間とは無縁でいられませんでした。

・藻が発生する

根が緑がかってるのが写真で伝わるかな? そうなんです、光を与えるとビン全体に藻が発生し、根っこにも付着するのです。そして根についた藻は光を阻害するため、藻がついた先からは根が成長しません。

根っこが細いタイプの植物の場合は根を傷つけずに藻を取るのも難しいし、イタチごっこになります。多肉の水耕栽培を勧めてるサイトで藻について言及してないソースは詐欺だと思ってください。まともな成育環境なら確実に藻が生えます。日光でも植物育成ライトでも藻は発生します。あと、液肥を入れることで藻の成長が加速する。

藻が生えると根もビンも汚らしく見え、「水耕栽培は綺麗♡」とは口が裂けても言えなくなります。これが水耕栽培のリアル、と言うべき一面のクソミドリが蔓延り、怒号を上げることでしょう。

色々と対策を調べた結果、最終的には「オキシドール」を水に混ぜる。また薄めたものを根に向けて噴射する、という方法にたどり着きました。この対策を講じてからは多少マシになりましたが、こんなしちめんどくせ~~ことするなら土でよくね? という……ねッ!

・水温の調整が必要

水耕栽培は当たり前ですがビンの中に入れた水だけで植物を育てます。そして植物には日光が必要。するとどうなるかというと、夏場に窓際で置いておいた水はお湯になります。ビンの水が少なければ少ないほど温まりやすいので、めちゃくちゃ気を遣います。

また、これから冬になると水温が冷たくなりすぎてしまうのでは? と心配しています。

・徒長する(栄養が少ない)

この徒長という問題はオデが水耕栽培を一部やめた理由の半分くらいを占めています。

徒長」とは、植物の茎や枝が必要以上に間延びしてしまうことをいいます。日光不足や水の過多によって起こります。徒長すると見た目上は弱々しい印象になりますし、病弱にもなってしまうそうです。水耕栽培は水のみで育てるのでどれだけ日光を与えても徒長します。

これはオデの持っている全ての植物に言えることで、植物を元気な姿で育成させるのに水耕栽培は適していないんだな、という気付きを与えました。特に一つだけ持ってるアガベ チタノタ ブラック&ブルーには申し訳ないことをしたと思っています。暴れまくっている。

・株分けができない(しにくい?)

一部の多肉植物は「子株」と言いまして、本体と同じ種の小さな株が生えてくることがあります。オデの持っている株の中では最初に購入した勇猛閣が子株をたくさん吹いてきますね。この子株をついたまま育てるか、あるいは取ってしまうかは人によるのですが……。

故・勇猛閣の子株

子株分け」と言って、子株を取ってしまって別の鉢などで育てるということもできます。基本的に販売されている多肉植物の多くはこうした子株として分けられて育てられたものが多いです。これは一般的に家でもできるのですが……水耕栽培の場合、この子株が小さくて弱いです。

こうした小さな子株はそのまま水耕栽培できません。根がないため、水を吸えないんですね。なのでもし子株として育てたいのなら土に植えて、水耕栽培できるような大きさになるのを待つしかないと思います。しかし水耕栽培できるようになる大きさとは? 

水耕栽培で多肉の株分けしている人がいないので、何の情報もありません。

故・勇猛閣の子株

切り取った勇猛閣の子株を購入したアロエについていた土に植えるなんちゃって土耕栽培もやっていましたがいまいち調子は悪く、子株は萎れていく一方でした。水耕栽培では栄養不足で子株が大きくならないので子株分けをするのも難しいという。

これらの子株はオデがサーキュレーターを取り落とした際にぶっとばされたので、そのままお星さま(園芸界隈で言う死)になりました。これは水耕栽培とか関係なくオデの起こした事故です。ごめんよ……。

・根腐れの危険性が高い

よくある「サボテンさえ枯れた!」ですが、あれって全くおかしなことではないんじゃないかなって。サボテンに限らず多肉植物は根で水を吸いすぎると「根腐れ」を起こしてしまいます。用土の中にある水分がなくならない間に、強制的に吸わされた結果そうなっちゃうそうですね。

サボテンは水を貯めこみやすいので水やりの頻度が高いと根腐れを起こします。だからサボテンの管理って難しいと思います。よく「サボテンでさえ」と言われますが、心配性の人ほど水をあげすぎるので……。

アロエ・鬼切丸

一方で水耕栽培は「常に水をあげている状態」です。じゃあ秒で根腐れするじゃねえかよ! と言われそうですが、そこは植物の根がうまく調整して水を吸っているとか。適量しか吸わないから根腐れせずに済んでいるんですね。

ただそれはあくまで「水耕栽培が可能である理由」でしかなく、常に根腐れの危険性と隣り合わせなのは変わらないんじゃないかなって。例えばビンに水を入れすぎて根の大半が水を吸う状態が続けば根腐れするでしょうし……それが怖い。

ぶっちゃけサボテンを一つ枯らした身からすると、どうやってサボテンの水耕栽培をしているのか謎です。どうなってんの? オデはサボテンをいの一番に枯らしたので、怖くなってサボテンを買わなくなりました。サボテンに申し訳ない……。

・正確なデータが少ない

最後ですがこれはデカい!!! ただでさえわけがわからない園芸という世界において、データが少ないのはもはやビート版だけで大海に漕ぎ出すようなものです。オデが育てているユーフォルビアなどの水耕栽培は特にデータがないから、Twitterの画像なしの投稿をソースにしないといけないくらい困窮していました。

また逆に自分の調べたい「水耕栽培」でないものがヒットしやすいです。例えば野菜の水耕栽培、観葉植物、アガベの発根管理、ハイドロボール、ミズゴケ、アクアリウム……etc。

ほしいデータは少なく、関係のないデータだけヒットしやすい。マイノリティだからしょうがないと言えばそれまでですが始めた時からずっと苦労しました。特に藻の対策……。

土でよくね!?

・育成環境があるなら土で良い

我が家は数か月の水耕栽培を試行錯誤しながら続けてきました。

栄養不足→ハイポネックス(液肥)導入
日照不足→植物育成ライト導入
ライトに集まるコバエ対策→コバエ撃退スプレー
藻対策→オキシドール
根腐れ対策→サーキュレーター導入

そして気づいたことがあります。ここまで設備を増やして育成環境が整った今、当初の水耕栽培のアピールポイントである「水だけで楽ちん」「気軽な園芸」とはかけ離れていることに。ここまで室内の育成環境が整っているのなら、もはや土でいいのでは? と。室内ならいきなりわけのわからん虫が湧くことも少ないでしょうし。

というわけで、水耕栽培を完全にやめるわけではありませんが本格的に寒くなる前に土栽培に移行していくことに決めました。世の園芸界隈で多肉の水耕栽培(とりわけユーフォルビア)があまり行われていない理由を身に染みて理解しました。園芸が趣味の方からすると「最初からわかってたことじゃね?」と呆れられることと思いますが、オデは脳みそに藻が詰まっているので4か月間でようやくわかりました。知見を得られたッ。

次の記事では土に移行する植物のため、初めての植え替えをやっていこうと思います。というわけで今回はここまで。おつかれさまでした。

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